SSブログ

サーバーOSを異なるPCに移す その2 [Operating System]

4. ブータブルメディアの作成(Server版)
次に、移行先のPCに、バックアップをしておいたシステムイメージを書込むための、起動用メディアを作成するのだが、OSにはWindows PEまたはLinuxを選択出来、メディアにはDVD-R(W)またはUSBフラッシュメモリに作成が可能で、AOMEI社のサイトによれば次の様な特徴があるとのことだ。
Image001.png

Windows PEのブータブルメディアは、作成前にWindows AIKをインストールしておく必要があり、バックアップ機能や検索機能に加えハードウェアRAIDをサポートしているが、反面Linuxのブータブルメディアはこれらの機能はないが比較的簡単に作成が出来ると謳われている。
こうした特徴を理解した上で起動用メディアを作成するには、[ユーティリティ]タブに移動し、表示されるオプションメニューから、[ブータブルメディアの作成]を選択する。
image028.jpg

[ブータブルメディアの作成]ポップアップウィンドウで、[ブータブルメディアの種類]としてLinux とWindows PEの2種類からの選択を聞かれるが、Linuxのスキルが無いに等しいこともあり、今後試してみたいハードウエアRAIDのサポートにも魅かれ、また遊んでいるUSBフラッシュドライブも無かったので、今回はお勧めのWindows PEでのブータブルディスクの作成を選択し、先に進む。
image029.jpg

表示が[Windows PEディスクの作成]に変わり、[PEブートモード]で作成するブータブルディスクを使うコンピュータが[レガシーBIOS]か[UEFI]を選択し、ブータブルディスクを作成するコンピュータにWindows AIKがインストールされていない場合は、[インターネットから……ダウンロード]に[]をし先に進む。
image030.jpg   

表示が[メディアの宛先を選択]に変わり、起動用メディアの選択肢が3つ表示されるが、何とあろうことか未使用のUSBメモリもDVD-Rのブランクディスクも手持ちがなく、古風で手間の掛かる[ISOファイルをエクスポート]を選択し、ISOファイルの書出し先のパスを指定したら先へ進む。
image031.jpg

表示が[進捗]に変わり、初期化がされた後Windows AIKのダウンロードがされるが、DLが遅い場合は別の対応も可能だと下部に注意書きがされている。
image032.jpg

ダウンロードが終わるとISO進行表示バーの伸び具合と説明文から作業の状況を把握し、ISOファイルの作成を淡々と待つ。
image033.jpg

時間の経過とともに進行表示バーが右端まで伸び、無事にISOファイルの書出しが済んだら、[完了]で終了する。
image034.jpg

その間に近くのコンビニで朝食とブランクディスクを買い、指定したパスに書出された[ampe.iso]ファイルの内容をDVD-Rに書込んでブータブルメディアを作成する。
image035.jpg

5. ユニバーサル復元の実行
いよいよ、バックアップをしておいたシステムイメージから、ハードウェア構成の異なる移行先のコンピューターに、BSODを食らわずに起動するようにリストアWindowsを行う。
移行先のNASにUSB接続の外付けDVDドライブを取付け、ブートデバイスとして設定し、作成したブータブルメディアを入れたら、電源ボタンを[ポチっ!]としAOMEI Backupperを起動する。
ちなみに、ブータブルメディアのBIOSまたはUEFI選択と、起動するマザーボードのBIOSまたはUEFI仕様が合っていないと、起動後に[A disk read error occurred …]等のメッセージが表示され、先に進まないので注意が必要だ。
image036.jpg

無事に、ブータブルメディアからWindows PEが読込まれ始めると、[Loading Files…]のメッセージと共に進行表示のバーが伸び、続いて画面中央にブルーのWindowsマークとドット表示のサークルが現る。
image037.jpgimage038.jpg
  
続いて、Windows PEのウィンドウが現れ[Running wpeinit... Driver Loading... ………]と表示された後、AOMEI Backupperのロゴマークに[Loading, please wait...](何故か英語のメッセージ)と表示される。
image039.jpg

その後無事に起動したら[復元]タブをクリックし、[復元]のオプションメニュー左上部の[System Restore]と表示された右の[▼]ボタンで[Universal Restore]を選択すると、右側の選択肢表示が消える。
文字が全て英語表記になっているのは、ブータブルメディアを作成する際に、AOMEIのサイトからダウンロードしてきたWindows AIKの文字セットが英語だからではないかと推察している。(以前別エディションのBackupperで、Microsoft社のサイトから直接Windows AIKをDLし、ブータブルメディアを作成した際は日本語表示だった様な幽かな記憶がある。)
image040.jpg

デフォルトとは別のドライブにバックアップされているイメージデータから復元したい場合や、今回の様にネットワーク上のNASにシステムイメージを保存した場合は、[パス]」ボタンで保存フォルダを選択し手動でシステムイメージを追加するのだが、今回の環境ではお約束のアクセス権を確認される。
image041.jpg

復元したいバッククアップイメージの保存先のフォルダを指定すると、イメージデータの一覧が表示されるので、復元したいバックアップイメージを選択し[次へ]で先に進む。
image042.jpg

復元したいバックアップイメージを指定すると、[バックアップポイント]のオプションメニューに変わり、選択したバックアップイメージが表示されているので、元のパーティション以外のパーティションに復元したい場合は、[システムを他の場所に復元]を選択し対応することが出来る。
image043.jpg

復元したいバックアップイメージを特定したら、[パーティションの復元]オプションメニューに変わるので、復元先のパーティションをビジュアルに表示される[ディスク]と[パーティション]から特定し、[次へ]で先に進む。
image044.jpg

[操作概要]オプションメニューに変わるので、ソースとターゲットパーティションの内容など[実行される操作の内容]を確認し、
 ・[パーティションサイズの変更]
 ・[ユニバーサル復元]
 ・[SSDを最適化]
をする場合は、左下部で設定し、ボックスにチェックを入れて「開始」する。
image045.jpg

[システム復元の進捗状況]表示に変わり、リストア作業の初期化、復元先のボリュームチェック、システムの復元、データのコピー、システム設定の更新、ユニバーサル復元の開始と進み、バーが右端まで進み[無事に終了!]と言われ、何もせずに済んだことに拍子抜けをしたが[完了]する。
image046.jpg

画面の表示が[ホーム]メニューに戻り、復元をしたシステムイメージデータが表示されているが、ウィンドウ右上の[×]ボタンでお疲れ様と終了すると再起動が掛かる。
USB接続デバイスから起動しない様、デバイスを外すか、[F8]で起動デバイスを指定するなどして、復元したデバイスから移行したサーバーOSを起動させる。
image047.jpgimage048.jpg
  
[ユニバーサル復元]の仕組みから、起動に必要なデバイスドライバーを組込む必要があるのではと思ってはいたのだが、ブータブルメディアに組込んだWindows PEのバージョンが新しかったことに助けられたのか、あっさりと異なるハードウェア環境のコンピュータで、これまで使っていたOSが起動する様になってしまったのには少々驚いた。


[ユニバーサル復元]機能は、AOMEI Backupperの復元関連の追加機能になり、従前の復元機能との違いは、システムイメージをバックアップしたコンピュータとはハ-ドウェア構成の異なるコンピュータに、バックアップイメージを復元するという、マイグレーションの際には非常に有難いものだ。
とはいうものの、完璧に移行できる訳ではなく、[ユニバーサル復元]機能を使い、異なるハードウェアへシステムイメージを復元した後は、ディスプレイ、NICコントローラ、オーディオコントローラ、USB3.0コントローラなどの多くのデバイスドライバを再インストールする必要がある。
とヘルプガイド等にも書かれていて、最低限移行先のコンピュータから起動できる環境(=システムデバイスを認識できシステムファイルを読込める状況)にするまでをミッションにしているようで、そこから先は[アナタ次第!]だ。

このテーマは終了!
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。